症状・疾患から探す

アニサキス症

アニサキス症とは?
アニサキス症は、寄生虫アニサキスの幼虫による感染症で、生の魚や加熱が不十分な魚を食べることで発症します。
アニサキス症は、日本や韓国など生魚を食べる文化がある地域で特に多く見られます。

アニサキス症の症状
アニサキス症の主な症状は、幼虫を摂取してから数時間以内に発生する腹痛、悪心、嘔吐です。 まれに、小腸に感染して炎症性の腫瘤が形成され、クローン病などに似た症状が1~2週間後に現れることもあります。
通常、アニサキス症は数週間で自然に消失しますが、まれに数カ月間続くこともあります。

診断と治療
診断: アニサキス症の診断には、上部消化管内視鏡検査が有効です。内視鏡を用いて消化管内で幼虫を確認し、その場で摘出することが可能です。
治療: 虫体の内視鏡的摘出が最も効果的で、根治的な治療法です。

予防方法
アニサキス症を予防するためには、適切な温度で魚を冷凍または調理することが重要です。以下の方法でアニサキスの幼虫を死滅させることができます:
63℃以上の温度で調理
-20℃以下で7日間冷凍
-35℃以下で固体になるまで冷凍し、その後15時間以上保持、または-20℃で24時間保存
酢漬け、塩漬け、燻製ではアニサキスの幼虫は死滅しない可能性があります。

当院の対応について
当院では、経験豊富な医師が最新の内視鏡機器を用いて、鎮静剤・鎮痛剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行い、迅速かつ正確な診断と治療を提供しています。アニサキス症の疑いがある場合は、ぜひご相談ください。

一覧へ