だるい・倦怠感が続く方へ
「何となくだるい」「いくら寝ても疲れが取れない」という状態が続くと、日常生活にも影響が出ます。倦怠感は内科的な病気のサインであることが少なくありません。原因がわかれば適切な治療で改善できます。当院では血液検査や超音波検査で原因を幅広く調べ、適切な治療につなげます。
セルフチェック
この症状から考えられる病気
肝機能障害
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり悪化するまで症状が出にくい臓器です。倦怠感は肝機能障害の代表的な初期症状で、食欲不振や吐き気を伴うことがあります。お酒をよく飲む方は「アルコール性肝障害」、肥満傾向の方は「脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)」の可能性があります。健診で肝機能の異常(AST/ALT/γ-GTPの上昇)を指摘された方は注意が必要です。血液検査と腹部超音波検査で肝臓の状態を詳しく評価し、原因に応じた治療を行います。
糖尿病
血糖値のコントロールが悪くなると、全身のだるさや倦怠感が出ます。喉の渇き、頻尿、体重減少を伴うことがあります。糖尿病は初期には自覚症状が少なく、「何となくだるい」が唯一のサインであることも珍しくありません。健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方は早めの受診をおすすめします。食事療法・運動療法・薬物治療で血糖をコントロールします。
貧血
血液中のヘモグロビンが不足すると、酸素の運搬が滞り、だるさやめまい、動悸、息切れが出ます。女性では月経による鉄欠乏性貧血が多いですが、男性や閉経後の女性で貧血がある場合は消化管からの慢性的な出血(胃潰瘍、大腸ポリープ、大腸がんなど)が原因のことがあり、見逃してはいけません。血液検査で貧血の程度と原因を調べ、必要に応じて胃カメラ・大腸カメラで出血源を確認します。
こんなときは早めに受診してください
- 倦怠感が2週間以上続いている
- 体重が急に減っている
- 皮膚や目が黄色い(黄疸)
- めまいや動悸がある
- 黒い便や血便がある
- 健診で肝機能や血糖値の異常を指摘された
原因を調べるための検査
血液検査
肝機能(AST/ALT/γ-GTP)、血糖値・HbA1c、血算(ヘモグロビン値・赤血球数)、鉄・フェリチン、炎症反応(CRP)などを幅広く調べます。一度の採血で多くの原因を効率的に調べることができます。
腹部超音波検査
肝臓の脂肪化(脂肪肝)、肝臓の腫瘍、胆石の有無などを確認します。
尿検査
糖尿病の評価(尿糖・尿蛋白)に用います。
心電図
動悸や息切れを伴う場合に心臓の状態を確認します。
よくある質問
Q.だるさだけで受診してもいいですか?
A.はい、倦怠感が2週間以上続く場合は肝機能障害、糖尿病、貧血などの内科的な病気が隠れていることが少なくありません。血液検査で多くの原因を効率的に調べることができますので、お気軽にご相談ください。原因がわかれば治療で改善できます。
Q.健診で肝機能の異常を指摘されましたが、症状がありません。受診すべきですか?
A.はい、肝臓は症状が出にくいため、数値に異常がある場合は症状がなくても精密検査をおすすめします。脂肪肝は適切な生活習慣の改善や治療をしないと、肝炎から肝硬変、さらには肝がんへと進行する可能性があります。早めの対策が重要です。