大腸カメラ検査

大腸カメラは痛い?痛くない?当院が実践する苦痛を減らす挿入技術

「大腸カメラ=痛い」というイメージをお持ちの方は多いですが、大腸カメラの技術は近年めざましく進歩しています。鎮静剤の使用と挿入技術の工夫により、痛みを感じにくい検査が可能になっています。

痛みを生む二つの原因

① 大腸が引き伸ばされる

内視鏡を大腸の奥へ進める際に、大腸がたぐり寄せられて引き伸ばされることがあります。これが痛みや不快感の主な原因の一つです。熟練した技術によってこの牽引を最小限に抑えることが重要です。

② 空気で腸を膨らませる

従来の検査では腸内に空気を送って視野を確保していましたが、空気は腸を膨張させ、腹部の張りや痛みを引き起こします。現在はCO2(二酸化炭素)を使用することでこの問題を大幅に解消できます。

当院が実践する苦痛軽減の工夫

軸保持短縮法(無送気軸保持短縮法)

腸を引き伸ばさずにスコープを進める技術で、腸管への負担を最小限に抑えます。熟練した内視鏡医が高い技術で実施することで、痛みのない検査を実現します。

盲腸到達時間3〜4分

当院では大腸の最奥部(盲腸)まで平均3〜4分で到達できます。短時間での到達は患者さまの苦痛時間を最小限に抑えることを意味します。

CO2送気システム

腸内に送る気体を空気ではなくCO2(二酸化炭素)に切り替えることで、検査後の腹部膨満感・腸管ガスによる痛みが大幅に軽減されます。CO2は腸管に速やかに吸収されるため、検査後のお腹の張りがほとんど残りません。

水浸法(ウォーターインフュージョン法)

腸内に水を注入しながら内視鏡を進める方法です。空気の代わりに水を使うことで、腸管の拡張が最小限となり苦痛が軽減されます。Hafner研究においても有効性が示されています。

Cadoni研究による裏付け

水浸法に関するCadoni研究では、従来法と比較して患者の痛みスコアが有意に低下することが示されています。当院では科学的根拠に基づいた技術を積極的に取り入れています。

鎮静剤で「うとうと」しているうちに検査完了

当院では、患者さまのご希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使用した検査を実施しています。うとうとした眠りに近い状態で検査を受けていただくため、検査中の記憶がほとんど残らないことが多くあります。特に以前の検査で痛みを経験された方、不安が強い方には鎮静剤の使用をお勧めしています。

検査後も安心のサポート体制
  • 鎮静剤使用後はリカバリールームでゆっくり休憩いただける
  • CO2送気により検査後のお腹の張りがほとんどない
  • 観察のみの方は当日に結果をご説明(ご希望に応じて)
  • ポリープ切除後の注意事項もわかりやすく説明
  • 異常があった場合は迅速に対応・紹介