生活習慣病
生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症など)は、不健康な生活習慣が長年積み重なって発症する病気の総称です。初期は無症状ですが、放置すると心筋梗塞・脳卒中などの命に関わる病気につながります。
セルフチェック
この病気について
原因・特徴
塩分・動物性脂肪・糖質の過剰摂取、運動不足、喫煙、過度のストレス・飲酒、睡眠不足などの不健康な生活習慣の蓄積が原因です。遺伝的体質も関与しますが、生活習慣の改善で大幅にリスクを下げることができます。
メタボリックシンドローム
内臓脂肪の蓄積(ウエスト:男性85cm以上・女性90cm以上)に高血圧・高血糖・脂質異常が重なる状態を「メタボリックシンドローム」と呼び、心筋梗塞・脳卒中のリスクが数倍〜十数倍に上昇します。
症状・動脈硬化
初期はほぼ無症状です(サイレントキラー)。放置すると動脈硬化が進行し、胸痛・息切れ・手足のしびれ・ふくらはぎの痛みなどが現れます。突然の心筋梗塞・脳卒中として発症することも。
こんなときは早めに受診してください
- 健診で複数の異常値を指摘された
- 胸の痛み・突然の激しい頭痛がある
- 手足のしびれ・言葉が出にくい
- 原因不明の体重変化・疲れやすさがある
検査・診断
総合的な血液検査
血糖値・HbA1c・LDL/HDLコレステロール・中性脂肪・尿酸値・肝機能・腎機能・電解質を包括的にチェックします。
その他の検査
血圧測定(家庭血圧重視)・尿検査(蛋白・微量アルブミン)・心電図・腹部超音波(脂肪肝)・BMI・ウエスト周囲径測定を行います。必要に応じて頸動脈超音波で動脈硬化の進行度も評価します。
治療について
生活習慣の改善
禁煙(動脈硬化予防の最重要ステップ)・1日30分以上の有酸素運動(週5日以上)・減塩(1日6g未満)・節酒・適切な睡眠(6〜8時間)・体重管理(BMI25未満)を実践しましょう。「完璧を目指して挫折する」より「7割でも長く続ける」方がはるかに効果的です。
食事
主食・主菜・副菜のバランスを整え、1日350g以上の野菜を目標に。青魚(EPA・DHA)・大豆製品・食物繊維を積極的に。加工食品・インスタント食品・甘い飲み物は控えめに。塩分は出汁・酸味・ハーブを活用して減塩でも美味しく工夫しましょう。
薬物療法
3〜6か月の生活習慣改善でも目標値に達しない場合、または高リスクの場合は各疾患に応じた薬物療法を行います。複数の生活習慣病が重なる場合は多角的・総合的に管理します。薬は「症状がないから飲まなくていい」ものではなく血管を守るために飲むものです。
よくある質問
Q.メタボリックシンドロームと言われました。これは病気ですか?
A.心筋梗塞や脳卒中への「黄色〜赤信号」と捉えてください。まだ取り返しがつく段階ですので、内臓脂肪を減らす生活習慣の改善(食事見直しと運動)に今から取り組めばリスクを大幅に下げることができます。
Q.健診で複数の項目が異常値でしたが、全部治療が必要ですか?
A.まずは生活習慣の改善から始めましょう。食事・運動・減量に取り組むことで複数の数値が同時に改善することは珍しくありません。3〜6か月の努力後に目標に達しない項目について薬による治療をご提案します。
Q.忙しくて運動する時間が全くありません。どうしたらよいですか?
A.まとまった運動時間が取れなくても大丈夫です。エレベーターより階段を使う・一駅余分に歩く・昼休みに10分ウォーキングするなど小さな積み重ねが確実に効果をもたらします。1日の合計で30分程度の活動量を目指すことから始めてみてください。