日帰り大腸ポリープ切除
大腸カメラ検査中にポリープが見つかった場合、当院ではその場で安全に切除することができます。大腸ポリープは「大腸がんの芽」ともいわれる存在で、良性のうちに取り除くことが将来の大腸がん予防に直結する大切な処置です。当院では安全性の高いコールドポリペクトミーを採用し、すべての処置具にディスポーザブル(使い捨て)製品を使用するなど、安全と衛生に最大限の配慮をしたうえで日帰りポリープ切除を行っています。

当院で対応できる切除方法
コールドスネアポリペクトミー
高周波電流を使わずにスネア(金属の輪)でポリープを切り取る方法。10mm以下の小さなポリープに最適で、出血や穿孔のリスクが非常に低い安全な方法です。
ホットスネアポリペクトミー
高周波電流を用いてポリープを焼き切る方法。やや大きなポリープや茎のあるポリープに用います。
EMR(内視鏡的粘膜切除術)
ポリープの下に液体を注入して浮かせてからスネアで切除する方法。大きめの平坦なポリープにも対応できます。
検査中にその場で切除できるメリット
大腸カメラ検査中にポリープを発見した場合、そのまま同じ検査の中で切除を完了します。これにより、後日あらためて来院し、食事制限や下剤の服用をもう一度やり直すという二重の負担がなくなります。切除の際に痛みを感じることはほとんどありません。大腸の粘膜には痛覚の神経がほとんど存在しないため、ポリープを切り取ること自体に痛みは生じにくいのです。さらに鎮静剤でウトウトとした状態ですので、処置が行われたことにまったく気づかなかったという方がほとんどです。切除したポリープは必ず病理検査(顕微鏡による精密な細胞検査)に提出します。良性か悪性かの正確な判定を行い、結果は3〜4週間後にご来院いただいてお伝えいたします。
切除後の生活制限
- 飲酒:切除後1週間はお控えください。アルコールは血管を拡張させ、出血のリスクを高めるためです
- 運動:激しい運動、腹圧がかかる動作、重い荷物を持つことは1週間お控えください
- 入浴:シャワーは当日から可能です。長時間の入浴やサウナは数日間お避けください
- 食事:切除後3日間(72時間)は特に出血のリスクが高い時期です。この間はおかゆ・うどん・やわらかく煮た野菜・豆腐・白身魚など、消化のよいものだけをお召し上がりください
- 避けていただきたい食べ物(脂っこいもの、揚げ物、硬いもの、ナッツ・海藻・きのこ・ごぼうなど繊維の多いもの、辛い食べ物)は、切除後1週間お控えください
- アルコール・コーヒーも切除後1週間はお控えください
- 緊急時の対応:万が一、血便が続いたり強い腹痛が出たりした場合は、すぐに当院へご連絡ください
医療保険の給付金について
民間の医療保険にご加入の方は、日帰りポリープ切除が「日帰り処置」として給付金の支給対象になる場合があります。保険会社やご契約のプランによって給付の可否や金額は異なりますので、検査前にご加入の保険会社へお問い合わせいただくことをおすすめします。当院では保険請求に必要な診断書の発行にも対応しておりますので、お気軽にお申し出ください。
ディスポーザブル処置具の使用
当院では、ポリープ切除に使用するスネアをはじめとするすべての処置具にディスポーザブル(使い捨て)製品を使用しています。患者さまごとに未開封の新品を使い、使用後はすべて廃棄します。処置具の再利用は一切行いません。これにより、他の患者さまとの間での感染リスクを限りなくゼロに近づけています。内視鏡本体についても、学会のガイドラインに準拠した高水準の洗浄・消毒を毎回実施しており、清潔で安全な処置環境を徹底しています。
ポリープを放置するとどうなる?
大腸ポリープの中で最も多い腺腫タイプは、数年〜十数年の長い年月をかけて大腸がんへと進行する可能性を持っています。これは「腺腫-がん連関(adenoma-carcinoma sequence)」と呼ばれ、正常粘膜→小さな腺腫→大きな腺腫→がん、という段階的変化をたどることがわかっています。ポリープの段階で見つけて切除することは、大腸がんの最も確実な予防法です。
ポリープ切除後の経過観察について
ポリープを切除した後は、定期的な大腸カメラ検査による経過観察がとても大切です。ポリープの種類(腺腫性・過形成性など)、大きさ、個数、病理検査の結果に応じて、次回の検査時期を医師がご提案します。一般的には1〜3年後の再検査をおすすめすることが多いですが、患者さまの状況により異なります。ポリープは一度できた方は再発しやすい傾向がありますので、医師の指示に従って定期的な検査を続けることで、大腸がんのリスクを長期的に低く保つことができます。
よくある質問
Qポリープが大きい場合は切除できないこともありますか?
Aコールドスネアポリペクトミーの主な対象は10mm以下のポリープですが、それ以上のサイズにもホットスネアポリペクトミーやEMRで対応できる場合があります。ポリープの状態によっては、安全を最優先に考え、連携する専門の医療機関をご紹介することもあります。
Q切除したポリープが悪性だった場合はどうなりますか?
A切除したポリープは必ず病理検査に提出し、結果は3〜4週間後にご来院いただいてお伝えします。万が一追加の対応が必要な場合は、適切な専門医療機関と連携して最善の治療方針をご一緒に検討します。
Q切除後はいつから仕事に復帰できますか?
Aデスクワーク中心のお仕事であれば翌日から可能です。体を激しく動かすお仕事の方は2〜3日ほどお休みいただくと安心です。なお鎮静剤の影響で検査当日は車の運転ができませんのでご注意ください。
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