病名から探す

消化器

大腸がん

大腸がんは日本で年間約15万人が診断される最も多いがんの一つです。早期発見できれば5年生存率95%以上ですが、初期は無症状なため、定期的な大腸カメラによる検査・ポリープ切除が最善の予防です。

セルフチェック

□ 便潜血検査で陽性と言われた
□ 血便・便が細くなった
□ 便秘と下痢を繰り返す
□ 残便感(排便後もすっきりしない)がある
□ 原因不明の体重減少・貧血がある
□ 家族に大腸がんの方がいる

この病気について

原因・リスク因子

加齢(50歳以降に急増)・家族歴・大腸ポリープの既往が主なリスク因子です。赤身肉・加工肉の過剰摂取・食物繊維不足・肥満・運動不足・飲酒・喫煙も発症リスクを高めます。大腸がんの多くは腺腫性ポリープから5〜10年かけて発生します。

症状

初期段階ではほとんど症状がありません。進行すると血便・便が細くなる・便秘と下痢の繰り返し・残便感・おなかの張り・腹痛・体重減少・貧血などが現れます。「最近お通じが変わった」と感じたら受診のサインです。

こんなときは早めに受診してください

  • 便潜血検査で陽性の結果が出た
  • 血便・便が細くなった
  • 便秘と下痢を繰り返すようになった
  • 原因不明の体重減少・疲れやすい・貧血がある

検査・診断

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

最も有効な検査です。粘膜を直接観察し、がんやポリープを発見した場合は同時に生検や切除が可能です。当院では下剤の工夫と鎮静剤で苦痛を最小限にしています。

便潜血検査

40歳以上の方は年に1回の受検が推奨されています。陽性の場合は必ず大腸カメラを受けてください。血液検査では腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)や貧血も確認します。

治療について

早期発見と内視鏡治療

ごく早期(粘膜内)の大腸がんは内視鏡で治療できる可能性があります。身体への負担が少なく大腸を温存できます。これが「早く見つければ見つけるほど良い」と言われる理由です。

ポリープ切除による予防

がん化する前のポリープ(腺腫)を切除することが最も効果的な予防法です。ポリープ切除で大腸がんの発生率が76〜90%低下するという研究結果があります。

生活習慣での予防

食物繊維の多い食事・適度な運動・禁煙・節酒・適正体重の維持が予防に有効です。40歳以上は年1回の便潜血検査、50歳以降は一度は大腸カメラを受けましょう。

よくある質問

Q.便潜血検査で陽性でした。がんですか?

A.陽性でも大腸がんが見つかる確率は約3〜5%で、多くはポリープや痔からの出血です。ただし大腸カメラによる精密検査が必要ですので、陽性の結果を放置しないでください。

Q.大腸がんは遺伝しますか?

A.家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などがありますが全体の5%以下です。血縁者に大腸がんの方がいると自身のリスクが約2〜3倍高まるため、早めに大腸カメラを受けましょう。

Q.大腸がんの予防に一番効果的なことは何ですか?

A.最も確実な予防法は定期的な大腸カメラでポリープを見つけて切除することです。これにバランスの良い食事・運動・禁煙・節酒を加えることが大切です。

関連ページ