お腹が張る症状が気になる方へ
お腹がパンパンに張る、ガスが溜まって苦しい。このような症状が続くと日常生活にも大きな影響を及ぼします。お腹の張りは治療で改善できることが多いので、一度ご相談ください。
セルフチェック
この症状から考えられる病気
便秘
腸内に便が溜まることでガスが発生し、お腹の張りを感じます。排便回数が少ない方、便が硬い方に多い症状です。水分不足や食物繊維の不足、運動不足が原因となることが多く、女性や高齢者に多くみられます。適切な食事指導、水分摂取の改善、薬物治療で改善が見込めます。
呑気症(空気嚥下症)
無意識に大量の空気を飲み込むことで、お腹の張りやげっぷが頻繁に起こる状態です。早食いの方、ガムをよく噛む方、緊張しやすい方に多くみられます。食事をゆっくりよく噛んで食べること、炭酸飲料を控えることで改善が見込めます。ストレスが関与していることもあります。
過敏性腸症候群(IBS)
検査で異常がないのに、お腹の張り、腹痛、便秘や下痢を繰り返す病気です。ストレスや緊張で悪化しやすく、働き盛りの方に多くみられます。ガス型のIBSではお腹の張りが主な症状となり、人前でおならが出るのではないかという不安から日常生活に支障をきたすこともあります。食事療法(低FODMAP食など)と薬物治療で改善が期待できます。
腹水(肝疾患による)
肝臓の病気が進行すると、お腹に水が溜まって張りが出ることがあります。数週間かけて徐々にお腹が大きくなり、足のむくみを伴うことが特徴です。お酒をよく飲む方、肝機能異常を指摘されたことがある方は注意が必要です。超音波検査で腹水の有無をすぐに確認でき、血液検査で肝臓の状態を詳しく評価します。
こんなときは早めに受診してください
- お腹の張りが日に日に強くなっている
- 強い腹痛と嘔吐を伴う場合は、救急医療機関を受診してください
- 体重が増えていないのにお腹だけ大きくなる
- 血便が出た
- 足のむくみがある
- 食欲不振や体重減少を伴う
原因を調べるための検査
腹部超音波検査
腹水の有無や肝臓の状態、腸管の異常を確認します。被ばくがなく体への負担が少ない検査です。
大腸カメラ検査
大腸の内部を直接観察し、ポリープやがん、炎症の有無を確認します。
血液検査
肝機能(AST/ALT/γ-GTP/アルブミン)、炎症の指標、貧血の有無を調べます。
レントゲン検査
腸内のガスの分布や便の溜まり具合を確認します。
よくある質問
Q.お腹の張りだけでも受診してよいですか?
A.はい、お腹の張りが続く場合はぜひ受診してください。便秘やIBSなど治療で改善できる原因が多いですし、まれに肝臓の病気など見逃してはいけない原因が隠れていることもあります。
Q.ガスが溜まりやすい場合、食事で気をつけることはありますか?
A.炭酸飲料や豆類、芋類、玉ねぎなどはガスを発生させやすい食品です。よく噛んでゆっくり食べること、食物繊維をバランスよく摂ること、適度な運動を心がけることが有効です。症状が強い場合は、低FODMAP食という食事療法が効果的な場合もありますのでご相談ください。