病名から探す

生活習慣病

高尿酸血症・痛風

高尿酸血症は血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態で、放置すると「風が当たっただけでも痛い」と表現される激烈な痛風発作を起こすことがあります。生活習慣の改善と適切な治療で予防・管理が可能です。

セルフチェック

□ 健診で尿酸値7.0mg/dL以上と言われた
□ 足の親指・足首が突然赤く腫れて激しく痛んだ
□ ビールをよく飲む
□ 内臓・干物・白子などをよく食べる
□ 肥満・水分不足がある
□ 尿路結石になったことがある

この病気について

原因・特徴

尿酸の産生過剰(プリン体の過剰摂取・アルコール)と排泄低下(腎臓からの排出が少ない体質・肥満)が原因です。血液中に溶けきれなくなった尿酸が関節に針状の結晶として沈着し、白血球が攻撃することで激しい炎症(痛風発作)が起こります。30〜50歳代の男性に圧倒的に多いです。

症状

高尿酸血症自体は無症状です。ある日突然、足の親指の付け根(約70%)が赤く腫れ上がり触れただけでも激烈な痛みが走ります(痛風発作)。真夜中から明け方・前日の飲酒翌朝に多いです。放置すると痛風結節・痛風腎・尿路結石の原因にもなります。

こんなときは早めに受診してください

  • 足の関節が突然赤く腫れて激しく痛む
  • 尿酸値8.0mg/dL以上と言われた
  • 腎機能の低下がある
  • 尿路結石になったことがある

検査・診断

血液検査

尿酸値を測定します(7.0mg/dL超で高尿酸血症)。腎機能・肝機能・脂質値・血糖値なども合わせて評価します。

尿検査

尿中の尿酸排泄量を調べ「産生過剰型」「排泄低下型」「混合型」を判別します。これにより薬の選択に役立てます。尿のpHも確認します(酸性だと尿酸結石ができやすい)。

治療について

痛風発作の治療

発作中はNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)で速やかに痛みを鎮めます。発作の前兆時にコルヒチンを服用すると発作を予防または軽減できます。発作が完全に治まった後から尿酸を下げる薬を開始します。

薬物療法(尿酸降下薬)

「尿酸生成抑制薬」(フェブキソスタット・アロプリノール)か「尿酸排泄促進薬」(ベンズブロマロン・ドチヌラド)を検査結果で選択します。目標尿酸値6.0mg/dL以下を維持することで痛風発作の再発を防ぎます。

生活習慣の改善

十分な水分摂取(1日2リットル以上)・節酒(週2日以上の休肝日)・肥満解消・中等度の有酸素運動を心がけます。プリン体の多い食品(レバー・干物・白子)は控えめにしましょう。

よくある質問

Q.痛風発作が起きたらまず何をすればよいですか?

A.患部を冷やして安静にし、心臓より高い位置に挙上すると腫れが軽減します。アルコールは炎症を悪化させるため絶対に控え、水分を多めに摂りましょう。できるだけ早く医療機関を受診してください。

Q.ビール以外のお酒なら飲んでも大丈夫ですか?

A.ビールはプリン体含有量が特に多いですが、アルコール自体に尿酸産生を促進し排泄を抑制する作用があるため、焼酎・ワイン・ウイスキーも飲みすぎれば尿酸値を上げます。「プリン体ゼロ」ビールでもアルコールの影響は避けられません。

Q.尿酸値が高いと言われましたが痛風発作がなくても薬は必要ですか?

A.7.0〜8.0mg/dLで発作がない場合はまず生活習慣改善を試みます。8.0mg/dL以上・発作の既往・腎障害・尿路結石・生活習慣病の合併がある場合は薬物療法をお勧めします。お一人おひとりの状況に合わせて判断します。

関連ページ