胃もたれ・胸焼けが気になる方へ
食後に胃が重い、胸がジリジリと焼けるような感覚が続くのはつらいものです。胃もたれや胸焼けは「よくある症状」として放置されがちですが、なかには治療が必要な病気が隠れていることがあります。
セルフチェック
この症状から考えられる病気
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流して粘膜に炎症を起こす病気です。横になったときや食後に胸焼けが強くなるのが特徴で、酸っぱいものがこみ上げる感覚やげっぷを伴います。肥満傾向の方、食事の量が多い方、食後すぐに横になる習慣のある方に多くみられます。加齢により食道と胃の境目の筋肉が緩むことも原因の一つです。
機能性ディスペプシア
胃カメラで明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃もたれや胃痛が続く病気です。ストレスを感じやすい方、生活リズムが不規則な方に多い傾向があります。食後のもたれ感、少し食べただけで満腹になる「早期満腹感」が特徴的です。胃の動きや知覚の異常が原因と考えられており、適切な治療で改善が期待できます。
慢性胃炎
胃の粘膜に慢性的な炎症が起きている状態です。ピロリ菌感染が主な原因で、中高年の方に多くみられます。胃もたれや食欲低下、軽い胃痛を伴うことがあります。ピロリ菌感染による慢性胃炎は放置すると胃粘膜の萎縮が進み、胃がんのリスクが高まるため、早めの検査と除菌治療が大切です。
胃がん
初期には胃もたれや軽い不快感だけのことがあり、症状だけで見分けることが難しい病気です。50歳以上の方、ピロリ菌感染歴のある方、ご家族に胃がんの方がいる場合はリスクが高くなります。体重減少や食欲不振、黒い便を伴う場合は注意が必要です。早期発見であれば内視鏡治療で完治できる可能性が高くなります。
こんなときは早めに受診してください
- 症状が2週間以上改善しない
- 市販薬を飲んでも効果がない
- 体重が減ってきた
- 黒い便が出た(胃からの出血の可能性があります)
- 食事が摂れないほどつらい
- 50歳以上で胃カメラを受けたことがない
原因を調べるための検査
胃カメラ検査
食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し、炎症やポリープ、潰瘍、がんの有無を確認します。当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査が可能です。必要に応じて組織を採取し、ピロリ菌の検査や病理検査を行います。
血液検査
ピロリ菌の抗体検査、貧血の有無、肝機能・膵酵素などを調べます。
腹部超音波検査
胃以外の臓器(肝臓・胆嚢・膵臓など)に原因がないか確認します。
よくある質問
Q.胃もたれが続いていますが、胃カメラを受けるべきですか?
A.2週間以上症状が続く場合は胃カメラ検査をおすすめします。特にピロリ菌感染歴のある方や50歳以上の方は、症状が軽くても一度検査を受けておくと安心です。
Q.市販の胃薬で様子を見ても大丈夫ですか?
A.一時的な症状であれば市販薬で改善することもありますが、症状が繰り返す場合は原因を調べることが大切です。逆流性食道炎や慢性胃炎は適切な治療で改善できますし、胃がんなどの重大な病気が隠れていることもあります。
Q.食事で気をつけることはありますか?
A.脂っこい食事やアルコール、カフェイン、チョコレートは胃酸の分泌を増やし症状を悪化させます。食後すぐに横にならない、腹八分目を心がける、就寝前3時間は食事を避けるなどの生活習慣の改善も有効です。