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消化器

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流し、粘膜に炎症を起こす逆流性食道炎。日本人の逆流性食道炎の有病率は10%程度と推定されており(胃食道逆流症〈GERD〉診療ガイドライン2021)、放置するとバレット食道や食道がんのリスクが高まるため、早めの受診が大切です。

セルフチェック

□ 食後に胸やけがある
□ 酸っぱい液が口に上がってくる
□ 喉の違和感・イガイガ感がある
□ 横になると症状が悪化する
□ 長引く咳・声がれがある
□ げっぷが多い

この病気について

原因・特徴

下部食道括約筋の機能低下が最大の原因です。加齢・肥満・食道裂孔ヘルニアに加え、脂っこい食事・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣も逆流を促進します。

症状

最も多いのは「胸やけ」(みぞおちから胸の奥のジリジリした不快感)と「呑酸」(酸っぱい液が喉まで上がる感覚)です。喉の違和感・長引く咳・声がれ・胸の痛みが出ることもあります。

こんなときは早めに受診してください

  • 胸やけ・呑酸が2週間以上続く
  • 飲み込みにくさや体重減少がある
  • 黒い便・吐血がある
  • 市販薬で改善しない

検査・診断

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

食道粘膜を直接観察し、炎症・びらんの程度やバレット食道への進展を確認します。当院では経鼻内視鏡を導入しており、苦痛の少ない検査が可能です。

総合診断

症状があっても内視鏡で異常がない「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」もあるため、症状と検査所見を総合的に判断します。

治療について

生活指導

食後2〜3時間は横にならない、就寝時に上半身を高くする、腹部を締めすぎない、適正体重の維持、禁煙が基本です。脂っこい食事・チョコレート・柑橘類・炭酸飲料・アルコールは控えめにしましょう。

薬物療法

プロトンポンプ阻害薬(PPI)やP-CABで胃酸を強力に抑え、食道の炎症を改善します。消化管運動改善薬や粘膜保護薬を併用することもあります。再発しやすい病気のため、医師の指示に従い継続服薬が重要です。

よくある質問

Q.逆流性食道炎は完治しますか?

A.薬と生活習慣の改善で症状はしっかりコントロールできます。再発しやすいため、症状が治まった後も生活習慣の維持が大切です。再発を繰り返す場合は維持療法を行います。

Q.市販の胃薬で様子を見ても大丈夫ですか?

A.一時的に症状が和らぐことはありますが根本治療にはなりません。2週間以上続く場合は、バレット食道などの合併症を見逃さないためにも胃カメラでの確認をお勧めします。

Q.逆流性食道炎と食道がんは関係がありますか?

A.長期間続くとバレット食道に変化し、食道がん(腺がん)リスクがわずかに高まります。定期的な胃カメラで経過を観察することが大切です。

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