胃がん
胃がんは日本で毎年約13万人が診断される病気ですが、早期に発見できれば5年生存率90%以上と治癒の可能性が非常に高いです。定期的な胃カメラによる早期発見が最も重要です。
セルフチェック
この病気について
原因・リスク因子
最大のリスク因子はピロリ菌感染です。感染者は非感染者より胃がんリスクが5〜10倍高いとされています。塩分の摂りすぎ・喫煙・過度な飲酒・野菜不足・家族歴・加齢(50歳以降に急増)もリスクを高めます。
症状
初期段階ではほとんど自覚症状がないのが最大の特徴です。進行するとみぞおちの痛み・食欲不振・体重減少・黒色便・貧血・食事がつかえる感じなどが現れます。症状がなくても定期的な胃カメラが重要です。
こんなときは早めに受診してください
- 原因不明の体重減少(1〜2か月で数kg)がある
- 食欲の急激な低下がある
- 食べ物が通りにくい・つかえる
- 黒い便・吐血がある
- ピロリ菌感染歴があり長期間胃カメラを受けていない
検査・診断
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
NBI(狭帯域光観察)や拡大観察を駆使し、ごく小さな早期がんも見逃さない精密検査を行います。疑わしい病変は生検で確定診断します。
その他の検査
ピロリ菌検査・ペプシノゲン検査で胃がんリスクを評価します。血液検査では腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)や貧血も確認します。
治療について
早期発見の重要性
ごく早期(粘膜内)の胃がんは内視鏡で治療できる可能性があります。身体への負担が少なく、胃を温存できるため治療後の生活の質も維持しやすいです。早期発見できるかどうかが治療選択肢を大きく左右します。
ピロリ菌の除菌(予防)
除菌により胃がんリスクが約3分の1に低減します。まだ萎縮が進んでいない段階での除菌ほど予防効果が高いです。除菌後も定期的な胃カメラは必要です。
生活習慣での予防
減塩・野菜・果物を積極的に摂り、禁煙・節酒を心がけましょう。塩蔵食品(漬物・塩辛など)の摂りすぎは胃がんリスクを高めます。
よくある質問
Q.胃がんは遺伝しますか?
A.胃がん自体が直接遺伝するわけではありませんが、ピロリ菌感染や胃粘膜の特徴は家族間で共有されやすいです。家族に胃がんの方がいる場合は、ピロリ菌検査と胃カメラをお勧めします。
Q.ピロリ菌を除菌すれば胃がんにはなりませんか?
A.除菌によりリスクは大幅に低下しますがゼロにはなりません。特に萎縮性胃炎が進んでいる方では除菌後も胃がんが発生する可能性があります。「除菌+定期検査」の組み合わせが最善の戦略です。
Q.胃がんは若い人でもなりますか?
A.50歳以降に多い病気ですが、20〜30代での発症もまれにあります。若い方の胃がんは進行が速い傾向があるため、年齢を問わず気になる症状があれば検査を受けましょう。