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消化器

アニサキス症

アニサキス症は、生魚に寄生するアニサキスの幼虫が胃や腸に刺入して激しい腹痛を引き起こす病気です。日本は世界で最も多く発生する国で、早急な胃カメラによる診断・治療が有効です。

セルフチェック

□ 生魚(刺身・寿司)を食べた後に激しい腹痛がある
□ みぞおちに波のような痛みがある
□ 吐き気・嘔吐を伴う腹痛がある
□ 食後2〜8時間で発症した
□ 全身の蕁麻疹・呼吸困難がある
□ 過去にアニサキス症になったことがある

この病気について

原因・メカニズム

アニサキスの幼虫(白い糸状・長さ2〜3cm)がサバ・アジ・イワシ・サンマ・カツオ・サケ・イカなどに寄生しています。生や加熱不十分な状態で食べると、幼虫が胃や腸の粘膜に刺入しアレルギー反応による激しい痛みを引き起こします。

症状

胃アニサキス症(全体の約95%)では食後2〜8時間で激しいみぞおちの痛みが突然始まります。波のように強くなったり弱くなったりする間欠的な痛みで、吐き気・嘔吐を伴うことも多いです。アレルギーが強い方では蕁麻疹やアナフィラキシーが起こることがあります。

こんなときは早めに受診してください

  • 生魚を食べた後に激しい腹痛がある
  • 痛みが数時間以上続く
  • 全身の蕁麻疹・呼吸困難がある
  • 下腹部の激痛(腸アニサキス症の可能性)

検査・診断

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

内視鏡で胃の粘膜を観察すると白い糸状の虫体が刺入しているのを直接確認できます。診断と同時に治療(虫体の除去)も行えるのが大きな利点です。

治療について

内視鏡による虫体の除去

胃カメラで虫体を見つけてそのまま鉗子で除去します。取り除くと多くの場合劇的に痛みが軽快します。複数いることもあるため、胃の中を丁寧に観察して見落としのないようにします。

予防法

加熱(60℃で1分以上)または冷凍(-20℃で24時間以上)でアニサキスは死滅します。新鮮なうちに内臓を除去することも重要です。酢・わさび・醤油ではアニサキスは死滅しません。

よくある質問

Q.アニサキスは胃の中で増えますか?

A.いいえ、増えません。人間の体内では成虫になれず、通常数日以内に死滅します。問題は刺入時の痛みとアレルギー反応です。

Q.アニサキス症は人にうつりますか?

A.いいえ、人から人にうつることはありません。感染源はあくまで生の魚介類です。

Q.よく噛めばアニサキスは死にますか?

A.アニサキスは非常に丈夫なため、噛むだけで確実に死滅させることは難しいです。確実な予防は加熱(60℃以上)または冷凍(-20℃以下で24時間以上)です。

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