食道がん
食道がんは初期には自覚症状がほとんどなく、症状が出た時には進行していることも少なくありません。飲酒・喫煙歴のある方は定期的な胃カメラでの早期発見が命を守る最も確実な対策です。
セルフチェック
この病気について
原因・リスク因子
最大のリスク因子は飲酒と喫煙です。特にお酒で顔が赤くなる体質の方(ALDH2活性が低い方)は、アルコールの代謝産物(アセトアルデヒド)が食道粘膜を長時間傷つけ、食道がんリスクが十数倍に高まります。熱い飲み物・食べ物を好む習慣、バレット食道も原因となります。
症状
早期では自覚症状がほとんどありません。進行すると食べ物のつかえ感(嚥下困難)・体重減少・声のかすれが現れます。最初は固形物でのつかえ感が、やがて軟らかい食べ物・水分でも通りにくくなります。
こんなときは早めに受診してください
- 食べ物が飲み込みにくい・つかえる感じがある
- 声のかすれが続く
- 原因不明の体重減少がある
- 50歳以上で飲酒・喫煙歴があり定期検査を受けていない
検査・診断
胃カメラ(NBI観察)
NBI(狭帯域光観察)という特殊な光学技術で粘膜表面の微細な血管パターンを鮮明に描出し、通常光では見えないごく早期のがんや前がん病変を高い精度で発見できます。疑わしい部位は生検で確定診断します。
治療について
早期発見の重要性
ごく初期の段階で発見されれば内視鏡治療で身体への負担が少なく根治率が高いです。当院の最重要な役割は定期的な胃カメラによる早期発見です。
専門医への紹介
食道がんと診断された場合は進行度を正確に評価し、最適な治療を受けていただけるよう速やかに連携する専門医療機関をご紹介します。
生活習慣での予防
禁煙・節酒(顔が赤くなる体質の方は特に)が最も重要な予防法です。野菜・果物を積極的に摂り、熱すぎる飲食物は冷ましてから口にする習慣を身につけましょう。
よくある質問
Q.食道がんは早期発見できますか?
A.はい、できます。NBI搭載の現代の胃カメラはごく早期の微小病変でも高い精度で発見できます。症状が出る前の段階で見つけることが可能ですので、リスクのある方には定期的な胃カメラを強くお勧めします。
Q.お酒を飲むと顔が赤くなりますが、食道がんのリスクは高いですか?
A.はい、注意が必要です。顔が赤くなる方はアセトアルデヒドを処理する酵素が弱く、食道粘膜が発がん物質に長時間さらされます。飲酒量を極力控え定期的な胃カメラを受けましょう。
Q.食道がんを予防する方法はありますか?
A.最も効果的な予防法は禁煙と節酒です。野菜・果物中心のバランスのよい食事・熱すぎる飲食物を避けること・適度な運動も予防に役立ちます。定期的な胃カメラで早期発見することが命を守る最も確実な対策です。